地図をひろげてオカバーと
100000tを線で結んだときにその線上に伸るか反るかするようにして第二ふや町ビル二階「ふや町映画タウン」はある。
先日、「ふや町映画タウンが復活したらしい」というKポップDJからのデマゴギーを鵜呑みにしつつ友と共に麩屋町二条下がるは「
ふや町映画タウン」に行って参りました。そしたら本当に復活していました。
さっそくわたしは
エリック・ロメールを、友は
ヴィクトル・エリセを借りました。この奇跡のような日、ビデオはカイロのようにホカホカとわれらの鞄を温めておりました。
ロメールの会話劇を見るといつもこう思います。
いい映画とは五月の街路のようだ、と。
つまりそこでは「誰もが語るべきことをもっている。では何を?それはたいして重要ではない。語るということが、語られるものにまさっている」から。
そこではすべての光が、フィルムの表面をやさしく撫ぜる風のようであり、そこではすべての音が、街路でうたわれる春の歌のようです。
ふや町映画タウン、
ありがたい街路として、
今日もそこに、