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○○とは自己表現ではなく、自己表出である(4月30日)

この夜は殆ど写真がありませんが、のんびりした夜でしたよ。
詩人の窪ワタルさんが来て言いました。
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「詩とは自己表出である」

ご機嫌な窪さんですが、このとき店員のTと自己表現と自己表出の違いについて話し合いがもたれていました。が、店長は内容を忘れました。窪さんに会ったら聞いてみてください。

しかしながら、この自己表出というフレーズ、さまざまなことに使えそうです。
「自己表現」という、ことばではどうもしっくりこないことがいろいろあると思います。
絵画、音楽、文学などの芸術と呼ばれるものだけでなく、スポーツ(身体を動かすこと)、賃金労働、はては家事労働、食べること、着ること、住まうこと。
「生活することは表現することである」とは、しそいろんな思想家が言っている、わりと陳腐な言いまわしのようだけれど、もっとつっこんで、身体から出て行くものがあるような気がします。
それが「自己表出」なんでしょうか。
ともあれ、バーのカウンターに立って、酒を飲んでいるのは自己表現なんて思ったことなく、ただうまいなぁと思ったり、同時に考えがぶくぶくでてきて、消えていく。ビールの泡のようです。
表現よりさらに一歩手前の原始的なことなんですね。それを仮に自己表出と呼んでみましょう。

一杯のお酒を飲むことは、立派な「自己表出」だと思った店長・岡でした。

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さて、さらに充実してきた岡バーの酒たち。
「伊根満開」は京都のお酒です。
が、よそじゃめったに飲めないよ。
赤米を使った日本酒です。乱暴に言い方ですが、ワインと日本酒の中間のような存在。
日本酒を普通の居酒屋で注文してこれが出てくると、怒られます(笑)。
「歌垣」は麦焼酎。これも多分めったに飲めないでしょう。
3年の熟成(甕仕込)です。

これが全部300円で飲める店は、やはり自己表出以外では考えられないですねぇ。
by okabar | 2009-05-04 17:14 | ばーのようす
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