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オカバーの商品は安全か。続・ヱビスビール編

続編です(2012年7月31日)

サッポロビール(株)お客様センター 0120-207800
に問い合わせました。電話するの苦手なので勇気いりました。
最近こういう質問が多いのか、スムーズに対応していただけました。

●麦
まず原料の麦ですが、9割が輸入で、輸入元はドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアでした。
協同契約栽培という形で農家と契約して輸入しているそうです。
のこる1割が国内産で、北海道、栃木、埼玉だそうです。
それぞれ具体的な割合などはその都度変わるので一律には答えられないとのことでした。

なお、栃木県と埼玉県の最新の麦の検査結果は以下です。
栃木県の二条大麦

埼玉県の食品など

これを見ると、いずれも二条大麦は2~4Bq/kgという数値になっています。
まず、去年の麦から高濃度のセシウムが検出されたことには、やはりそれだけの理由があったのだなということ、もうひとつは、現在のこの数値をどう考えたらいいのか、ということ。

●ホップ
8割が輸入で、ドイツ、チェコ、ニュージーランドだそうです。
中国からの輸入はないとのことでした。
2割が国内産で、岩手、青森、北海道(上富良野)からだそうです。


●水
仙台では白石川を、千葉では利根川を水源とする水道水をそれぞれ使っているとのことでした。


●各社の比較
ラジオスポンサーのゼロベクレル派オクバーJペータ先生から情報が入りました。
2011年の8月の時点でビール会社各社に問い合わせブログに書いている人がいました。
茨城県産の麦から「ほぼ暫定基準値」460ベクレル/kgを検出 米より麦製品に注意 NO.3

これで見ると各社対応はいろいろのようですが、国産原料の生産地を案内しているのはサッポロビールだけのようです。

OK FOODというページも教えてもらえました。
ここでもやはりオススメされているのは主に外国産のビールですね。
各社の対応や検出器械の制度なども書かれてあります。
なお検出限界値というのは数字が低いほど小さい数字まで分析できる、ということみたいです。
100Bq/kgより10Bq/kgのほうがよいと考えてよいかと思います。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7203125.html
しかし、限界値10Bq/kgということは、10Bq以下は計れないということであり、
「不検出」というのは事実上、「検出されなかった」のではなく、「できなかった」ということ。

OK FOODのページでも、コメント欄でサントリープレミアムモルツに関しても国産原料が使われているとあります。
サントリーのお客様センター(0120-139-310)に問い合わせてみました。

まず、麦は9割が輸入、水は各工場の地下水、麦芽は、プレミアムモルツの場合は100%欧州産(チェコ周辺)とのことでした。麦の国産産地については「ご案内していない」とのことでしたが、なぜご案内していないのでしょうか。
検査は行っており、政府の暫定基準値100Bq/kgとは別に、検出限界値10Bq/kgで会社独自に検査し、今のところ検出されていない(つまり11Bq/kg以上の数字は出ていない)とのことでした。つまり、検出できないということです。

限界値が10Bqである以上、プレミアムモルツに関しても、国産麦の使用の点で不安が残ります。
ご案内していないとのことでしたが、関東圏の麦だと考えてよいと思います。
サッポロビールは国産原料の産地も教えてくれて最も情報開示してはいますが、やはり同じく麦とホップの安全性には不安が残ります。

ここで企業の怠慢について考えなくてはなりません。
検出限界値10Bq/kgの機械そのものは確かに高価であり、自社で検査をしていること自体は評価できますが、もっと低い数値の検査も依頼すればできるわけですから、現状では企業の独自調査は信用するに値しません。

そもそも農家はまったくの被害者なわけで、そんな農家の農産物を買い取って売る食品加工・流通企業は、東電に続く第2の加害企業になりうると思います。もちろん農家だって生きるために売ればのちのち自分の作ったもので人が病気になる状況に荷担してしまうわけです。さらに矢部史郎さんの『ゼロベクレル派宣言』では、残飯や排泄物を通じて下水や河川、海洋汚染が拡大すると指摘されています。健康被害のことだけを考えがちですが、食品流通を通じても環境汚染は広がるという点に、はっとしました。


というわけで、国内流通のメジャービールで、今の時点でこころから喜んで仕入れられるビールがないという悲しい結果が出てきました。

今の時点で結論を出すと、店員Tとしては、国内メジャービールは、仕入れない。
アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ、ばかやろう、です。
方針であります。
オカバーカウンター内で相談して、
カウンターカルチャーを作っていこうと思います。
by okabar | 2012-07-31 15:48 | こうがい
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